想定賃料の定義

まず、想定賃料の定義や意義について見ておきましょう。それの特徴を知る前に、想定賃料というものがどう捉えられ、どう扱われるべきものなのか、ということを把握しないと、妥当な金額が得られたとして、使い方を誤って無意味なコストをかけただけ、ともなりかねません。

すでに書きましたが、一般的な定義としては、「もしこの部屋に入居者があったら見込める家賃の額」です。さらに細かく定義づけされる場合、「対象物件内の他の部屋や周囲の条件の類似した物件における賃料を参考に、家賃の推移を想定するもの」と行った風に説明されます。しかし、後者の定義は、想定家賃という言葉自体に含まれる内容ではありませんので、「常識的に、普通は、一般的には」このようにして算出されるものだ、ということになるでしょう。

なぜそのような予想の金額を求める必要があるのか。これは当然の問いです。本記事の最終的な目標は、コストとリターンとの正確な予想であり、その半分の構成要素であるリターン、つまり収入のうち、代表的なものとしての家賃収入について、細かく検討しているものです。想定家賃の把握は、この、家賃収入のシミュレーションにおいて、重要な役割を担うというわけです。

あなたがある物件に関して購入を検討し、収入について見通しを立てようというとき、過去の実績をそのまま部屋数を乗算(かけ算)して、想定される家賃収入とするでしょうか。

ここで重要なのが、現状とは異なる、実際にあなたが未来に運営した場合に予想される家賃、つまり想定賃料なのです。物件引渡し時には必ず、これまでと何かしらの状況が変わるものです。それらを考慮して得られるのが想定家賃ですが、一般的に想定家賃といえば、販売業者やオーナーが算出したものとしてイメージされることが多いようです。それはレントロールに記されるものとしての、想定賃料の場合です。あなたはこれを参照しつつ、自分ありのリサーチ、予想、計算を行い、より信頼できる現実的な数値を求める必要があります。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *